行政処分への不服申立て

児童の一時保護に対する不服申立て

お子さんが怪我をしたので、病院に連れて行ったら、児童虐待ではないか?という疑いをかけられ、その後、お子さんが児童相談所に一時保護されてしまった。私たち夫婦は、天地神明に誓って絶対に自分の子どもを虐待していないので、どうやら当局に誤解されているようなので、何とかしてほしい、というご相談もあります。このような場合は、行政不服審査法に基づく審査請求を行い、一時保護処分が誤解に基づいてなされたことや、子どもの養育環境が整っている事情などを主張するなどして、一時保護処分の取消しを求めるのです。当職は、一時保護処分について審査請求を申し立てて、処分が誤解に基づきなされたとの主張をしつつも、併せて、子どもの養育環境が十分に整っている状況を主張し、一時保護の延長をさせない判断に至らせ、いわば当局との和解的な形で、お子さんを帰宅させるに至らせた事案も経験しました。行政手続は、証拠に基づいて事実を主張して、処分庁の判断や審査庁の判断を求めるものです。ですから、まさに、弁護士の仕事の1つと言えると思います。